【洋風おつまみ研究家が教える!】鶏肉にも種類があった?ブロイラー、銘柄鶏、地鶏の違い

皆さんスーパーの肉売り場で鶏肉を買いに行った際、種類によって値段が違うことに驚きませんか?
同じ肉、同じ部位なのに値段が全然違うんですけど!!
高い肉を見てみると同じ鶏肉。
なんか産地にこだわってそうなのはわかる。
その通りなんです。同じ鶏ですが、実は品種が違うんです。

一般的に鶏肉はブロイラー、銘柄鶏、地鶏の3つに分けられています。

今回は鶏肉の品種の違いについて説明していきます。
違いを押さえておくと、料理に最適な品種を使い分けることができます。
また読んでいただいた中には、一概に安い鶏肉を買わなくなるかもしれません。
そのわけについても話します。

是非、最後まで読んでいただきたい内容になっております!

『ブロイラー』安い!家計の味方!

皆さんにとって馴染みにある鶏肉はこちら。
ブロイラーという名前は聞きなれないものの、
実はこの鶏が国内の流通の9割以上を占めていると言われています。
よくスーパーや精肉店で売られており、国産若鶏という表示をよく見かけると思います。

ブロイラーとは短期間で出荷できるよう品種改良がされた鶏です。
孵化から40〜50日で出荷されるサイズに成長すると言われています。
一般的に成鶏になるには4〜5ヶ月かかると言われておりますので、かなりの早さです。

ここまで早く成長するのは品種や餌にもあると思いますが、
注目すべきは鶏の習慣を利用した飼育環境にあります。
ここで購入を控えたくなる方もいらっしゃると思います。

鶏は朝に餌を食べ、夜に眠る習慣があるとされています。
その習慣を利用し、窓がない環境で常に照明で照らします。
鶏は朝だと勘違いし、餌を食べ続け成長していくわけです。
体の成長に骨格が追いついていかず、
立ち上がれなくなってしまう鶏も中にはいるのだとか。
なんともいえない気持ちになりますよね。。。

大きな小屋ですし詰め状態で飼育されるため、ほとんど動かず筋肉は発達しません。

また、このような環境下ではストレスが溜まってしまいますので、
それを抑えるホルモン剤が投入されたりします。
成長が早い分、出荷までの時間が短い為、
私たちは手頃な価格で食べられているわけですね。

味わいについてですが、旨味は少なく肉質が柔らかいのが特徴です。
旨味については銘柄鶏、地鶏には味は劣ります。
ただし、安いです!

「銘柄鶏」 普通の鶏肉では物足りないあなたに!

銘柄鶏 近江黒鶏 もも肉

銘柄肉はブロイラーを更に美味しくなるよう餌に工夫した鶏になります。
一般社団法人日本食鳥会が認定したものという規定があります。

ただ明確な飼育基準があるわけではなく、
ブロイラーにハーブや特殊な餌を与え、2週間ほど長く飼育したものになります。

また、銘柄鶏は白系赤系に分けられます。
白系はブロイラーと同様羽が白い品種を改良したものになり、
赤系は茶褐色の羽を持つ品種を改良したものになります。
ブロイラーと比べると風味や品質がよく、価格は上がります。

地鶏は高い!
でも、ブロイラーよりいい鶏肉を食べたい!
そんな方におすすめしたいのが銘柄鶏になります。

【有名銘柄鶏一覧】※一部紹介になります。

・大山どり(白系)
・森林どり(白系)
・地養鳥(白系)
赤鶏さつま(赤系)
三河赤鶏(赤系)
・水郷赤鶏(赤系)

『地鶏』 最高峰!本来の鶏の旨味を堪能したい方に!

阿波尾鶏 もも肉

地鶏は国内の1%程しか流通しておりません。
日本農林規格(JAS)の基準をクリアしたものが地鶏と呼ばれ、4つの基準があります。

●地鶏と呼ばれる基準
【ひな】
・在来種由来の血統が50%以上で、出生の証明ができるものを使用していること。
【飼育の期間】
・ふ化日から80日間以上飼育していること。
【飼育方法】
・28日齢以降平飼いで飼育していること。
【飼育の密度】
・28日齢以降1平方メートル当たり10羽以下で飼育していること。

地鶏は広々とした環境で育つので、ブロイラーと比べて筋肉が発達しております。
歯応えがよく深みのある旨味が特徴です。
値段はブロイラーの2〜6倍ほどになり、本来の鶏の旨みを感じたい方におすすめです。

【有名地鶏一覧】※一部紹介になります。

比内地鶏秋田県
名古屋コーチン(愛知県)
薩摩地鶏(鹿児島県)

ブロイラーと地鶏 食べ比べしてみた!

(上)ブロイラー (下)地鶏

・『ブロイラー』 国産若どり正肉(もも肉)価格:128円/100g
・『地鶏』 阿波尾鶏 正肉(もも肉)ハーフカット
価格:258円/100g
※ハーフカットしていない正肉(もも肉)は288円/100gでした。

価格は二倍以上違いますね。

触った感じも地鶏の方がハリ?弾力?があった気がします。塩、胡椒だけ下味をつけて焼きました。いざ、実食!

ブロイラー

まずは、ブロイラー。
お馴染みの鶏肉でしっとりしていて普通に美味しい。
いつも食べている味でなんの違和感もありませんでした。

こちら地鶏の阿波尾鶏のもも肉です。
まずビジュアルが美しい。。。見た目でもわかる肉々しさ。

肝心の味の方は、、、
ん?ん?!うまし!!

繊維感があって歯応えあり。身もしっかりしていて食べ応え抜群です!
肉食ってるなって感じがします。
ブロイラーにはなかった鶏の旨味がしっかり感じられました。
これ食べてからブロイラー食べてみましたが、少し物足りない感じがありましたね。。。
これは出会わなければよかったなと後悔します。。。もうブロイラーには戻れない。

冗談はさておき。
ブロイラーはしっとり柔らかいのが特徴なので、煮込み料理に向いていると思いました!
煮込み料理ですとこの柔らかさが活きてくると思います。
少し旨味は地鶏と比べて薄いとは思いますが。

一方地鶏は、しっかり食べ応えのある身質をしているので焼き料理に向いていると思います!
味付けはシンプルに塩で食べるのがおすすめです。

まとめ

鶏肉について少し理解を深めていただけたのではないでしょうか。
私は今まで鶏肉は安いものだと思っていましたし、「国産若鶏って書いてあるから安心安全でしょ!!」そう思っていたのですが、少し考えてしまいそうですよね笑

用途によって使い分けていいのかも知れません!初めて地鶏をブロイラーと比較して食べてみましたが、全く別物なので是非食べてみてください!

それでは、また!

マイン

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